Raffles Hotel Singapore(ラッフルズ・ホテル・シンガポール)に宿泊したのは2016年3月
シンガポールのホテルと言えば、ラッフルズ・ホテルとも言えるこの国を代表する植民地時代を象徴するクラシック・ホテル
その両翼を抱え込むような形状はエアコンがない時代に、海風をホテル内に引き込む役割を果たしていたという。
ホテルの前の道路がBeach Road(ビーチ・ロード)なのは、その名残り
正面玄関で迎えるは、一族でその職を勤めるというシーク教徒のインド人のドアマン=>
こちら の記事をご参照
下の写真は夕方に撮影(夕方は明かりがともり、なかなか綺麗)
ホテルの象徴として、マスコットキャラクターにも使用され、愛されている。
大柄なのがその一族の特徴だが、我々の泊まっていた時には、いつも知られたドアマンでなく当方よりちょっと大きいくらいのドアマンだった。
タイムスリップした様な気分にさせてくれる1階ロビー
ゲストとレストランを使用する客のみ入る事のできる1階ロビーに一歩足を踏み入れると、過去に時間が停まった様な空間が演出されている。
光が入る様に設計されている天井と存在を感じさせないレセプションカウンターやコンシェルジェカウンター
ロビーの中心にはクリスマスツリーが置かれないこの時期大きなフラワー・アレンジメントがゲストを迎える。下の絨毯もけっこうな価値のものらしい。
入口の床置き時計が見える。
この置時計は、ホテルの家具類の中でも一番古いと言われ、変わらずに時を刻んできたもの
*(上記4枚の写真)ホテルが独特の雰囲気に包まれる夕暮れ時のロビー
1階ロビー、宿泊客のみ立ち入り可能
さらに奥の階段部分から先は、ゲストのみのエリアになっており、1階のエレベーター前には寛げるソファー、その上にはイギリスの王族から贈られたシャンデリア
グランド・ビルの3階建ての建物の中、階段が3階まで続いている。
2階・3階の正面玄関上は、Drawing Room(ドローイング・ルーム)と呼ばれ、その名は、ここがホテル前が海だった時代には絵を描くスペースだった事に由来する。
ウェルカム・ドリンクは、Singapore Sling(シンガポールスリング)
まずはウェルカム・ドリンクをロビーで
今回はせっかくなので、バルコニーがあるCourt Yard Suite(コート・ヤード・スィート)を予約
チェックイン時にアップグレードしてくれて、実際宿泊したのはPalm Yard Suite(パーム・ヤード・スィート)
ひと休みした後は、バトラーに連れられて、部屋に向かう。
Palm Yard Suites(パーム・ヤード・スィート)の部屋
部屋に入るとまずリビング、左手にソファがあり、右手はダイニング・テーブル
高い天井にはシーリングファン
カーテンの向こうがベッドルーム
ベッドルームの方から
ソファ横のラックの中にはTVが収納
スイッチはクラシックな形状、シーリング・ファンの強弱を調整するつまみもこちら
バトラーを呼ぶには、Serviceという一番右のボタンを押す。
ベッドルームは左手にTVラック、奥に鏡台、バスルーム側の壁にクロセット、そして右手にベッド
奥はバスルーム
左手に洗面台
右奥がシャワー・ブース、トイレ、そしてバス・タブ
シャワーはハンドルを1回転させてお湯を出す珍しい造り
熱くなり過ぎない様に注意
テレビは旧型のもので映りはあまりよくなく、NHKワールドのみ視聴可能(ワールドプレミアムはうつらなかった)
改めて日本語で書かれてある案内を見ると、NHKワールドプレミアム9チャンネル、NHKワールド10チャンネルと記載があるが・・・・・・。
もしかしたら自分の勘違いで、旧型のテレビの映りもよくなかったので、ちゃんと見ずに、すぐ消したのかも知れない。
新聞は持ってきてもらった(案内にはPressReaderを採用してと書いてあるが)。
通路にテーブルが置かれてあり、そこで庭を眺めながら寛げる。
通路なので、人が通るのが気になるかと思えたが、こちらへの室数も限られているので、気にするほどではない。
ただし、Palm Yard Suites(パーム・ヤード・スイート)でも110〜112、210〜212はバルコニー(通路)が建物の陰になり眺めがよくないので注意されたい。
我々の宿泊した部屋は、ホテル建物の中でも最も古い部分の一部屋(219)
この数部屋は、同じカテゴリーでも若干狭い。
ルームNo.219近くの壁にあるパネルには以下が書かれてある。
THE GALLERY SUITES
216 to 219
The Gallery Suites are home to
a unique collection of artwork,some commissioned,
portraying the people,buildings and gardens of Raffles Hotel,
The Gallery Suites are located in the
oldest portion of the Hotel which was
completed in 1890 and flanked the original
bungalow that opened as Raffles Hotel in 1887.
*部屋の全景
ホテルの楽しみは敷地内の散策
まずはグランド・ビル内を歩いてみたい。
シンガポールでは2番目に遅いと言われる油圧式エレベーターは1階ロビー奥にある。
そちらを使用するのもいいが、階段をゆっくりと歩いて上がっていくもよし。
先の記述にもある様に、この部分は宿泊客のみが入る事のできる空間であり、静寂の中でロビーからの人のざわめきが微かに聞こえてくる。
2階にプレジデンシャル・スィート1つ(Sarkies Suite)、グランド・スィート3つ(Golden Chersonese Suite/Straites Settlements Suite/Cathay Suite)
3階にプレジデンシャル・スィート1つ(Sir Stamford Raffles Suite マイケル・ジャクソンやウィリアム王子夫妻などが宿泊した部屋=>
こちら をご参照)、グランド・スィート2つ(Hotel DeL'Europe Suite/Tamasek Suite)
グランド・ビル内の骨董品の数々も見てまわると興味深い。
ホテルの正面入口を見下ろす。
前の道路がBeach Road(ビーチ・ロード)、そこにビーチが広がっていた頃の名残
3階からはRaffles Amrita Spa(ラッフルズ・アムリタ・スパ) 10:00〜21:00
ジム、そしてプールに続く。
屋上のスイミング・プール
プールは20mx10m(深さ1m〜1.5m)とこじんまりとしたスペースで、ここにあるPool Bar(プール・バー)でも朝食を取る事が可能
Swimming Pool(スイミング・プール) 6:00〜21:00
Pool Bar(プール・バー)での食事は、朝食7:30〜11:00 軽食11:00〜19:00
こじんまりとしたジム 6:00〜23:00
そして、その向かいには、男性ロッカー(サウナとスチーム・サウナ)と女性ロッカー(スチーム・サウナのみ)
ロッカーのキーはスパ・カウンターでもらう。
Hall of Fame(ホール・オブ・フェーム)ラッフルズに宿泊した著名人たち
Court Yard Suites(コート・ヤード・スイート)の2階には、宿泊した著名人などの写真を飾ってある通路がある。
写真が飾られている日本人は以下の人達
宿泊客特典のホテル館内ツアーに参加
もう少し深くホテルについて知りたい人には、宿泊客のみの特典であるホテル内の案内ツアー(午前午後各1回 約1時間 無料)
グランド・ビルの大きなスイートも空いている場合には見学の対象となっている(我々の宿泊時には全て埋まっている為、見る事はできなかった)。
*別途、NHB主催のラッフルズ・ホテル内の案内ツアーに参加時にプレジデンシャル・スイートを見学(詳細は=>
こちら)
滞在中の飲食
到着した初日は、Drawing Room(ドローイング・ルーム)で、Afternoon Tea(アフタヌーン・ティー)15:00〜 42ドル++(ルームサービスでのアフタヌーン・ティーも同価格)
予約時にはTiffin Room(ティフィン・ルーム)でのアフタヌーン・ティー(15:00〜17:30 大人62ドル++小人30ドル++)も勧められたが、敢えてグランド・ビルの2階もしくは3階でのアフタヌーン・ティーを希望した。
2階でのアフタヌーン・ティーは誰もいない中、スタッフでのサービス
夜はWriters Bar(ライターズ・バー)で、1杯
モームが集う人たちの話に耳をかたむけて、小説に活かしたという場所
残念ながら、ここではカクテルはシンガポール・スリングのみ提供
ピアノの演奏を聴きながら・・・・・・
毎晩8時にピアニストによって弾かれるNoel Coward(ノエル・カワード)の曲I'll See You Again
Raffles Grill(ラッフルズ・グリル)は、Writers Bar(ライターズ・バー)の奥にある(今回は未体験)。
Tiffin Room(ティフィン・ルーム)で朝食(06:30〜10:30)
オムレツ等をオーダーし、ビュッフェ・コーナーでジュースと軽い食事を取って待つ。
お勧めの2品が運ばれてきた。
少しテーブルが狭い・・・・・・。
ベーコンが食べたかったので、追加オーダー
サラダも色合いが綺麗
ちなみに朝食はPool Bar(プール・バー)でも取る事ができる(07:00〜11:00)。
ただ暑いので、ティフィン・ルームがお勧め
ちなみに、ティフィンとは「昼間の軽い食事」を意味
元々ティフィン・ルームは別の場所でオープンして、のちにホテルに移された。
Raffles Court Yard(ラッフルズ・コート・ヤード 12:00〜22:00)にバトラーお勧めのピザを食べに行く。
カウンターの造りが美しい。
行かなかったLong Bar(ロング・バー 11:00〜24:30 金曜日・土曜日は01:30まで) 現在の正面玄関にあった時代もあったらしい。その当時は本当にバー部分が長いロング・バーだったのだろう。
Bar and Billard(バー・アンド・ビリヤード)
火曜日から木曜日 17:00〜23:00
金曜日、土曜日 17:00〜01:00
日曜日 Sunday Branch(サンデー・ブランチ) 12:00〜15:00
月曜日 休み
Ah Teng's Bakery(アー・テングズ・ベーカリー 07:30〜19:00)
忘れないうちに、ギフトショップものぞいておきたい。
Court Yrad Suites(コート・ヤード・スイート)
グランド・ビルの後ろ側には、コの字型にCourt Yrad Suites(コート・ヤード・スイート)が1階・2階を囲んでいる。
両側の部屋がバスルーム側の壁を挟んで背中合わせに並んでいる為、窓はリビングの出入口部分のみ
Palm Yard Suites(パーム・ヤード・スィート)
1階・2階が客室となるPalm Yard Suites(パーム・ヤード・スィート)は、L字にグランド・ビルと中庭を囲むように右のBeach Road(ビーチ・ロード)側に伸びている。
以前はPalm Yard Suites(パーム・ヤード・スィート)に面した庭にあったプールは、1989〜1991年に行われた大改装後の現在はCourt Yard Suites(コート・ヤード・スィート)の屋上部分にある。
Raffles Inc.(ラッフルズ・インク)
Raffles Inc.(ラッフルズ・インク)は、2階・3階となり、大通りに面する方とCourt Yard Suites(コート・ヤード・スィート)に面する方の双方に入口がある部屋、1階はちょうどホテルのギフトショップがある場所などにあたる。1階は昔は馬をつなぐ場所でもあった様だ。
Raffles Inc Exective Centre(ラッフルズ・インク・エグゼクティブ・センター)
元々グランド・ビルの階段付近にあったバンガロー(客室10室)から始まったこのホテルは、徐々に建て増しをして、現在の形となった。
1989年に大改装を行い、1991年に新装オープンし、往年の1920年代当時の姿を取り戻した。
*1989年当時の不動産は、ホテル部分を地場銀行のDBS bank、そしてショッピングモール部分をこれも地場銀行のOCBC Bankが所有していた。
ペナンの
E&Oホテル(2016年今年宿泊予定)、ヤンゴンの
Strand Hotel(ストランド・ホテル 2014年の宿泊記は=>
こちら)と並んで、アルメニア人のホテル経営者サーキース兄弟によって創業された。
マネージメント会社は、2015年にはアコーグループの傘下となった。
Personality Suites(パーソナリティ・スィート)は、全12室
様々な著名人が宿泊してきたラッフルズ・ホテル
パーソナル・スィートは、歴史に名を残した人たちを記念してデコレートされた部屋
下記は建物のどの部分に位置するかを明記してみたので、ご参考までに。
Palm Yard Suites(パーム・ヤード・スィート)部分
102 Somerset Maugham(サマセット・モーム) モームが描く独特の世界は日本語でも新潮文庫で一通り読む事が可能 1階のライターズ・バーで作品を書いていたとか
201 Charlie Chaplin(チャーリー・チャップリン) 言わずと知れた喜劇王 日本人の秘書がいたとか
215 James Michener(ジェームズ・ミッチャー) 米国の小説家1907−1997 代表作「南太平洋物語」(ピューリッツァー賞)、「サヨナラ」は1957年に映画化された(主演マーロン・ブランド)
Court Yard Suites(コート・ヤード・スィート)部分 末尾数28まではウェディングに使われるガーデン前、それより大きい末尾数はRaffles Inc.(ラッフルズ・インク)側=ギフトショップがある側
123 Ava Gardner(アバ・ガードナー) 米国の女優1922−1990
132 Pablo Neruda(パブロ・ネルダ) チリの詩人・政治家1904−1973 ノーベル賞文学賞受賞作家 アジャンデ政権時の駐仏大使
227 John Wayne(ジョン・ウェイン) 西部劇と言えば、ジョン・ウェイン マッチョ・アメリカンの原型
223 Gavin Young(ガーヴィン・ヤング) イギリスの小説家1928−2001 代表作「中国行きのスローボート」
232 Andre Malraux(アンドレ・マルロー) フランスの小説家1901−1976 代表作「人間の条件」 ドゴール政権の文化相
*1で始まる部屋ナンバーが1階、2で始まる部屋ナンバーが2階
Palm Yard Suites(パーム・ヤード・スィート)部分 グランド・ビルから入って左側2階に繋がる、ファンクションルーム(イースト・インディア・ルーム)の2階
251 Joseph Conrad(ジョセフ・コンラッド) ロシア生まれのイギリスの小説家1857−1924 代表作「闇の奥」はコッポラの映画「地獄の黙示録」の原作
252 Rudyard Kipling(ルッドヤード・キップリン) ボンベイ生まれのイギリスの小説家1865−1936 ノーベル文学賞受賞作家 代表作「ジャングルブック」
253 John Thomson(ジョン・トムソン) イギリスの写真家1837−1921
254 Noel Coward(ノエル・カワード) イギリスの俳優1899−1973
Palm Garden(パームガーデン)の噴水の向こうに、Bar and Billard(バー・アンド・ビリヤード)が見える。
East India Rooms(イースト・インディア・ルーム)の2階が客室
余談だが、ホテルのオフィシャルサイトにはスィートルーム103室とあるが、宿泊時に数えてみたが、102室しか確認できなかった。
考えられるのは、コート・ヤード・スイートの1階部分に一部屋分室名表示なし(部屋的には137号室の位置)
ここが予備の部屋であったのか否か・・・・・・。
ホテルのウェブサイトによると、
- 18室のラッフルズInc. ステート ルーム スイート
- 66室のコートヤード スイートとパームコート スイート
- パーソナリティ スイート12室
- グランドホテル スイート5室
- プレジデンシャル スイート2室
*上記写真は別のホテルに宿泊時に撮影したもの
運がよければ結婚式も見られるかも?
The Lawn & Gazebo(ローン・アンド・ガゼボ)
Palm Yard Suites(パーム・ヤード・スィート)の2階建ての建屋を挟んで、Palm Court(パーム・コート)の裏手
こちらではよく結婚式のセレモニーが執り行われている。
宿泊客として
今回は記念日を祝しての宿泊であり、シンガポールに住む自分にとってもシンガポールを代表するホテルへの宿泊は期待値も高かった。
泊まった部屋の219は現存の建物でも最も古い建物部分であり、通路を兼ねたバルコニーで中庭を眺めながらのひと時は感慨深いものだった。
部屋は床が少しきしむ音が静かな夜には気になったが、それが気になるほどに静かだったという事か?
ただ、あの床のきしむ音は下の階には響いたのではないか?そう考えると宿泊するには、上層階の方がよいのではないかと思える。
バスルームのバスタブは便器に近すぎて、充分な大きさと深さがないのが残念
バトラーを始めスタッフのサプライズには感謝
朝食を取ったティフィン・ルームのスタッフには、もう少し笑顔が欲しいところ
困ったのは、事前の確認事項をホテルにメールするも、複数部署に関わる質問の返答が混乱
最終的に実際ホテルに足を運びスタッフと実際に会い疑問点は解消したものの、ゲストの情報の共有化が欠けていると・・・・・・。
色んなホテルに宿泊前には確認したい内容をメールするのだが、ここまで情報が共有化されていないケースは珍しかった。
通常担当は分かれていても、ゲストの情報は共有化されているものだが。
しかしながら、実際到着してからの対応はさすがによく、色々と配慮されたサービスに泊まる前の不安は吹き飛んでしまった。
よく宿泊しているのに、入口で止められたという感想が宿泊記で見受けられるが、そういう事もなかった。
1度だらっとした格好で外出し、戻った正面玄関を通り過ぎる際に、2人のドアマンの宿泊客かな?という囁き合いが聞こえたのみ
ラッフルズ・ホテルで生まれたシンガポール・スリングは、女性がアルコールを飲むのがはしたないとされた時代に、公の場で飲めるようにと考えられたもので、昨年100周年を迎えた。
シンガポールに住む自分としては、以前Long Bar(ロング・バー)のカウンターで見た”あの出来合いの機械で入れているカクテルだろう”と興ざめだったが、スタッフに聞くと今現在はきちんとカクテルとして作るようになったと聞いた(実際作っていた)。
1杯31ドル++(ライターズ・バーにて)という価格でも1回は飲んでもいいかな?とは思える。
レセプション・カウンターに置いてある宿泊台帳に名前を書いてくるのを忘れたのが悔やまれた。
とにもかくにも、シンガポールに来るならば、ぜひ宿泊したいホテルである事は確か
また、シンガポール在住者も、住んでいる間に機会があれば宿泊をお勧めする。
なお、宿泊者は部屋にある割引券、コンシェルジェ・カウンター前にあるホテルのフライヤーについた割引券も忘れずに!
今回は宿泊者目線の宿泊棟を主とした記事で、Raffles Hotel Arcade(ラッフルズ・ホテル・アーケード)の記載は控えました。
折を見て、アーケードの記事を書きます。
参考までに我々の宿泊した部屋は赤丸部分
ラッフルズ・ホテル・シンガポールの歴史
1887年 12月1日にアルメニア人のサーキーズ兄弟がシンガポールに10室のホテルをオープン
ホテルは元々アラブ人の貿易商人Mohamed Alsagoff(モハメッド・アルサゴフ)の所有するバンガローだったとホテルのブローシャーに明記されている(ちなみに、アルカフ・マンションで知られるアルカフ一族もこの時代のアラブ人商人)が、とある本にはCaptain and Mrs George Julius Dareの所有物であったと記載あり
1988年 初期のゲストとして知られるジョセフ・コンラッドが泊った時期。また、若い頃のルドヤード・キプリングは旅行中にここで食事をし、”Feed at Raffles"と書き残している。
1890年 バンガローの両脇に2階建てのウィングを増設、全部で22室となる。
1892年 サーキーズ兄弟の事業拡大は、この年の5月 ラッフルズ・プレイスにラッフルズ・ティフィンルームをオープン
1894年 L字型のパーム・コートを増設し、さらに30室を増室
1899年 ラッフルズ・ホテルのグランド・ビルディングが完成し、11月18日にオープン シンガポール発の電気照明と扇風機、フレンチ・シェフの採用
1902年 8月バー・アンド・ビリヤードで迷い込んだ虎を射殺
1907年 ブラスバサ・ウィングが完成(現在ラッフルズ・インク)のある3階建て建屋
1910年 郵便局がオープン 1920年代後半まで、フラトン・ビルディングが完成するまで使用された。
1913年 本館正面にステンドグラスが施された鋳鉄製のベランダが設置
1915年 バーテンダーNgiam Tong Boon(ニャン・トン・ブン)がシンガポール・スリングを考案
1920年 ベランダがボールルームに
1921年 サマセット・モームが初めてラッフルズ・ホテルに宿泊 1926年、1959年に再訪
1930年 ノエル・カワードがビクトリア・シアター(=>
こちら)で行われた舞台「旅路の果て」でキャプテン・スタンホープを演じた。
1931年 経営破綻
1933年 ラッフルズ・ホテル有限会社設立 スイス人テディ―・とローラーが総支配人に就任
*同年ライバルホテルのホテル・ド・ルーロップ閉館 その名はラッフルズ・ホテルのグランド・スィートの名に引き継がれている。
1941年 侵攻する日本軍に備えて、イギリス連合軍の一部ホテルに集結
1942年 イギリス人入植者たちが踊り、”There Will Always Be An England"を唄う。
日本占領中には、昭南旅館として帝国陸軍の将校の宿泊所として利用された。
1945年 日本降伏後、一時的にイギリス人戦争捕虜たちの宿舎に
1953年 ラッフルズ・グリル エリザベス2世の即位を記念して、「Elizabethan Grill エリザベス朝グリル」に
1965年 シンガポール独立
1987年 国定史跡に認定
1989年 3月休業して全面改築 1910年〜20年代の外観へ
1991年 9月16日営業再開
1995年 国定史跡に再認定
2015年 シンガポール・スリング誕生100周年
Raffles Hotel Singapore(ラッフルズ・ホテル・シンガポール)
1 Beach Road, Singapore 189673
電話:+65 6337 1886