11月の涼しいいい季節にバンコクを訪れ、宿泊したのはThe Sukhothai Bangkok(スコータイ・バンコク)
夜はホテル名がフラッグ・ポール上に上品に映える本館
本館ロビーへと入る。
レセプション部分は天井が高く、柱のシルクの光沢が美しい。
中庭の入口に近い方からレセプションを見ると、遺跡の中にたたずんでいるかの錯覚もおぼえる。
1991年に開業のこのホテルには、数年前にタイ料理店セラドンに来て以来、ひさしぶりにホテル敷地内に足を踏み入れた。
最初にこのホテルに足を踏み入れたのは、まだタイに住んでいた93年もしくは94年
プールは別館側にあり、テニスコートと並んでいる(長さ25m、深さ0.8m〜1.8m)
近くにはスパの建物
我々が泊まったのは、Deluxe Studio(デラックス・スタジオ)、部屋はプールサイドに面した5階
部屋は木のフローリングで落ち着いた色合い
入口のドアが2部屋単位で廊下から奥に入った造り
ドアを開けると左手の壁にテレビとBoseのステレオを置いたラック、ミニバーがあり、カプセル仕様のコーヒーメーカー
その奥にはやわらかな曲線をもつデスク
右手壁側にベッドと窓側にタイシルクを用いたソファーがある。
@TVはNHKワールドプレミアムも視聴可能 ちなみに日本語新聞もリクエスト可能
窓から見下ろすプール、その向こうにはテニスコートが見える。
プール内の星の模様は、実は水の吹き出し口近くに砂が溜まったもの(わざとしているのか、ただ掃除不足なのかは不明)
窓側から振り向くと右手奥にドア、ベッドの向こうはウォークインクロセットとバスルーム
ベッドの向こう側はウォークインクロセット
ドアを開けた左右
セイフティボックスは、バスローブの下に収納
その奥に歩いて行くと右手にシャワー左手にトイレ、一番奥正面にバスタブ、バスタブの手前両側それぞれに洗面台がある。
シャワールームは、フォレストシャワーではないものの、壁に埋め込まれた4箇所からお湯の出口もあり、シャワーと切り替え可能
奥の正面にバスタブがあり、左右に2つ洗面台
奥の部分は全てが鏡張り
右側の洗面台にあったアメニティーはELLE
窓のカーテンはシルクのスライド・ドアで2重(内側と外側)
フルーツ類は毎日取り替えられる。
初日食べずに置いていたら、手を付けていないフルーツがさげられたので、さげずにとメッセージを残したら、日々溜まっていった。
Pool Terrace(プール・テラス)
プールサイドでの食事等もこちらからサーブされる。
Thimian Shop(ティミアン・ショップ) 本館1階 中庭に面した1画
ホテルのお土産、パンや雑誌等も購入可能
翌朝(2日目)の朝食はこちらで購入したパンを食べた。
中庭に面したひさしの下にはテーブルがおかれてある。
池の蓮を眺めながら、ここでのんびりとする事も可能
La Scala(ラ・スカラ) 有名シェフを招いてのランチ・ディナーも定期的に開かれている様で、入口はそれらのシェフの写真が飾られている。
1日目のディナーはこちらでとった。
オープンキッチンでは忙し気に働くスタッフに、イタリア人(?)シェフが檄をとばす。
前菜とメインにはお勧めピザをオーダー
ハウスワインを飲みながら、食べるも、さすがに我々にはボリュームがありすぎた。
外の席は照明もおちて、ムーディーな雰囲気
後日、ビジネスランチにも行ってみた。
タイ料理店、Celadon(セラドン) よく知られたタイ料理レストラン
2日目のディナーにタイダンス(19:30〜、20:30〜のディナー時に2回 2回目の開始時間は要確認)を見ながら
食事をするスペースは2つに分かれる(ステージがある方とない方)。
我々はステージがない方だったが、2人のダンサーはステージでダンスを踊った後に、我々の方でも通路で踊る。
客層は日本人が多いので、ちょっと会話を楽しむには憚れるかも?
Colonnade(コロネード) 本館1階 メインダイニングは朝食とランチのみで、ディナー時はクローズ
早朝はスーツ姿の人達(日本人や白人などの外国人)も慌ただしく食事をしており、ちょっと高価なビジネスホテルの様相
納豆などもそろえた日本食コーナーもある。
Lobby Salons(ロビー・サロンズ) レセプションから中庭の方に向いて通路を挟んで左右
3日目に、Afternoon Tea(アフタヌーン・ティー)をいただく。イギリスタイプとタイタイプの2種類がある。
ただし、ポットに茶葉が入っておらず、ポットへのお湯はつぎ足す事はないので注意(味が濃い場合には、リクエストすればお湯を持ってきてはくれる)
The Zuk Bar(ズック・バー) 本館1階 ランチビュッフェ時にはこのスペースも使用される。
行こうかとも思ったが、あまり魅力を感じなくて使用せず
Spa Botanica(スパ・ボタニカ) プールの隣に位置する。
Health Club(ヘルスクラブ) Pool Terrace(プール・テラス)から入っていく。
1階ジム部分は、24時間利用可能
地下には、ロッカー室内にドライサウナ、ミストサウナ、ジャグジー
奥にスカッシュ・コートと多目的スタジオ(我々はヨガコース1時間に参加)
ラムカムヘン大王をモチーフとしている像なのだろうか?何故かクメールの仏像をほうふつさせる。
宿泊客として
ホテルの敷地はゆったりとして、都会の中でも静寂を保っている。
建物は遺跡をモチーフとしてか、柱がスコータイの遺跡の様にも感じられた。
ところどころにタイシルクが用いられてあり、その光沢が光の具合によってさまざまな色合いを見せて、美しい。
プールサイドのスタッフの心遣いは細かく、さりげないのが好ましく、リラックスできる。
また、プールの水が冷たくなく(温水)、朝でも泳ぎやすいのは嬉しかった。
英語・タイ語が話せない人は、日中は部屋の電話で日本語のホットラインにつながるので、利用するといいかも知れない。
ただ、通常のホテルよりも期待値が高かった為か、がっかりする点が目立つ滞在となった。
チェックイン時に、早めに部屋へ案内してもらえたが、それはさらりと言うものであって、こうしてあげたのだと強調して言われるとあまり気分のよいものではない。
メインダイニングに朝食に行った時に、席に座る前に部屋番号を聞いたのを同じスタッフが再びたずねたり、清算のサインをして出ようとすると呼び止められて清算をしてくれと言われたりと基本的な事ができていない。指摘すると新人達で申し訳ないと言われて、何も言う気がしなくなった。
部屋の電話でホテルゲスト(宿泊客)へダイニングなどの利用で何かプロモーションがないか?を聞くと、タイの銀行のクレジットカードを利用すると割引だとの回答(シンガポールから来ている宿泊客は通常タイの銀行のカードを持っているはずないだろうに)
備え付けのスプーンやカップに目立つ汚れがついているままに置いてあった。
夕方の部屋のセットアップ(Turn Down Service)が何故かあまりにもまちまちの時間、特に夜の9時半以降に来られても困る。
バスルームの換気扇が動かず、トイレに入った後などの臭いが気になった。
ベッドヘッドのライトは片方でしかスイッチを切れず、就寝時に本を読んで寝ようとするとベッドを出て歩いて反対側に行き、スイッチを消さなければならずに困った。
Boseのステレオセットを使いiPhoneの音楽を聞こうとすると・・・・・・、iPhone4までの差込口で利用できなかった。また、バスルームのスピーカーがうまく作動していない様だった。
コンセントは最終的に延長コードを借りたが、シンガポール仕様の差込口は並べて2つ利用できない幅
その名のとおり、このままでは現在の遺跡となってしまうのでは?
トリップアドバイザーで「以前の様な優雅さがなくなった。マネージメント会社が変わったと在住者から聞いた。」という感想を書いてある人がいたが、経営母体は香港資本で以前と同じ
理由があるとすれば、(シンガポールの同資本だったホテルの売却に伴い移ってきたのであろう)GMジェネラルマネージャー(奇しくも今年宿泊したThe Singapore Resort and Spa Sentosaの売却に伴いこちらへ異動 同香港資本でありインド系資本に売却されたThe Singapore Resort and Spa Sentosaの宿泊記は=>
こちら)のマネージメント方針なのかもしれない。
2年前までは過去にバンコクのオリエンタルホテルでも働いた経験のあるGM(オリエンタルホテル時にはあの有名GMのカート氏の元で働いていたらしい。このホテルのGMだった時代は時々カート氏もスコータイホテルを訪れていたという)が、このホテルの2回目のGMを勤めていた。
オリエンタルホテルに前回宿泊した時に、スタッフからカート氏は現在スコータイホテルに関わっていると聞いたのも、今回こちらお宿泊先に選んだ理由(実際スコータイホテルでその旨をたずねると、上記元GMに会う為に時々ホテルを訪れていたらしいが、GMが代わった現在、もう2年半くらいその姿を見ていないと聞いた)
バンコクは、このクラスのホテルが増えた為か、スタッフの質を維持はできないのだなと実感した。
The Sukhothai Bangkok(スコータイ・バンコク)
13/3 South Sathorn Road Bangkok 10120 Thailand
電話: +66 (0) 2344 8888